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ノロウイルスは当初、1968年に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスが検出され、発見された土地の名前を冠してノーウォークウイルスと呼ばれていました。その後、非細菌性急性胃腸炎の患者からノーウォークウイルスに似た小型球形ウイルスが次々と発見されたため、一時的にノーウォークウイルスあるいはノーウォーク様ウイルスと呼ばれるようになり、2002年8月、国際ウイルス学会で正式に「ノロウイルス」と命名されました。

〜 「注意点と特徴」〜

インフルエンザ以外のウイルスは、特効薬がありません(タミフルが効きません)。
一般にいう胃腸風邪とは、感染性胃腸炎(ノロウイルス)のことを言い、特効薬がないため、対処療法により治療します。このとき気を付けなければならないのは、嘔吐と下痢を伴うため、
脱水症状に注意して早期受診を心掛けてください

〜 「ノロウイルス食中毒の予防方法は?」〜

ノロウイルス食中毒を防ぐためには、以下の点に注意が必要です。

・特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部
 までしっかり加熱する必要があります。

・食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止することが重要です。
 特に、ノロウイルスに感染した人の嘔吐物や便には大量のウイルスが排出さ
 れるため、大量調理施設の食品取扱者がノロウイルスに感染していると、大
 規模な食中毒となる可能性があります。

・家庭内での感染拡大防止のために、家族全員で手荒い、うがいをこまめにお
 こないましょう。特に嘔吐物や便の後始末には注意が必要です。

〜 「手洗いはどのようにすればよいのか?」〜

常に爪を短く切って、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。

〜 「排泄の介助、嘔吐物の片付けの注意点」〜

<排泄物の介助>

自分で排泄できない場合は、周囲の大人が排便後のおしりを拭いてきれいにします。
おむつの交換は、掃除をしやすい場所で行います。排便のお世話の後は、他のところに触れないようにして、すぐ手を洗います。便が手に付くときは、使い捨ての手袋を使いましょう。紙おむつは、トイレで便を落とした後、ビニール袋に密閉して捨てます。
といれを便で汚したら、その部分を塩素系の消毒液(下記の作り方を参考)で消毒します。塩素系の消毒液を使ったら窓を開けるなどして換気しましょう。

<嘔吐物の片付け>

直接触れないように、使い捨ての手袋、マスク、汚れてもいいエプロンをして準備をします。嘔吐物には使い捨ての布やペーパータオル等で外側から内側に向けて折り込みながら静かに拭き取ります。使用したペーパータオル等は周りに触れないようにして。すぐにビニール袋に入れて密封して捨てます。汚染した部分は、塩素系消毒液で消毒します。

〜 「お風呂に入るときの注意点」〜

お風呂湯に浸かる前には、まずよくおしりを洗い、下痢のある患者さんの入浴は一番最後にします。他の家族との混浴は避けましょう。
お風呂の水は毎日かえて、浴槽や風呂の床、洗面器、椅子なども清潔に掃除をします。タオルやバスタオルの共用はやめましょう。

〜 「下着や汚れた衣類についての注意点」〜

患者さんの便や嘔吐物で汚れた下着や衣類は、他の家族のモノとは別に洗濯します。まず、付着した便や嘔吐物を取り除き、その後85度で1分以上になるように熱湯消毒するか、塩素系の消毒液(下記の作り方を参考)に10分間つけて消毒し、普通に洗濯します。

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